まめちしき

訪問入浴のしくみ

1.ズバリ解説!訪問入浴車

写真は浴槽などを降ろした状態です。
訪問入浴車のしくみ
@電源
給湯ポンプ、ボイラー操作用の電源です。家庭用の100V電源を利用します。
A給水
ご自宅の水道をお借りして訪問入浴車へ水を供給します。
水タンクの容量は260L(ライトエース)〜330L(キャラバン)。
B給湯
入浴車で沸かしたお湯を給湯ホースで特殊浴槽へ送ります。車種(ボイラーの機種)により違いはありますが、最高75℃まで設定が可能です。
C、D灯油タンク、ボイラー
ボイラーは灯油を燃料としています。写真では見えませんが、この真上に煙突があります。
給水口と給油口が近くにあってちょっと紛らわしいです。これを間違えると大変な事態に・・・
E操作パネル
湯温の調整をここで行います。リモコン式で室内から操作できる車両もあります。

2.移動入浴車によるお風呂のしくみ

一般的?なご家庭へのお風呂の提供のしくみです。電源は訪問入浴車用と室内の排水ポンプ用の2つお借りすることになります。排水はお風呂場か屋外の排水溝などに流します。どちらも困難な場合、トイレに排水することもあります。
入浴車での給湯

3.ご自宅の浴槽のお湯によるお風呂のしくみ

マンションの高層階など、訪問入浴車からの距離が離れている場合でも訪問入浴はお受けになれます。この場合はご自宅の浴槽にお湯を用意していただき、給湯ポンプにて特殊浴槽へお湯を供給します。
マンションなど

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入浴の3大作用
1.温熱作用
身体が温まると、末梢の血管が拡がり血行がよくなります。その結果新陳代謝が高まり、疲労回復にもつながりますが、お湯の温度によってはかえって身体に負担となることもあります。
42℃以上の高温浴では血圧や心拍数が急激に増加し、精神的にも緊張が生まれます。しかし37℃〜39℃程度の微温浴では血圧や心拍数の増加が緩やかになり、精神的な緊張も緩和されます。また胃腸の働きも活発になります。訪問入浴では、この「微温浴」をお勧めしています。
2.静水圧作用
水中では、 水深が1m増すごとに0.1気圧の水圧が加わります。 これを静水圧といいます。浴槽に沈んだ部分はこの静水圧を受けますが、これにより静脈中に溜まっていた血液が押し出され、むくみの解消や老廃物の排出につながります。しかしこの静水圧は、一時的に血圧を上昇させ、心臓への負担にもなってしまいます。
訪問入浴では、水深の浅い浴槽に仰向けの姿勢で入浴するため、この静水圧が低く抑えられています。
3.浮力・粘性作用
水中では浮力の影響を受けて体が軽くなります。これにより筋力が低下している方でも軽い力で運動することができ、身体に負担無く運動ができるようになります。またゆっくり運動を行えば水の抵抗を受けることなく浮力を利用できる一方、早い運動を行えば水の粘性による抵抗で筋力のトレーニングもでき、リハビリテーションなどにも利用されています。

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サービス提供体制強化加算について
サービス提供体制強化加算とは、厚生労働大臣が定める基準*に適合しているものとして都道府県知事に届け出た事業所が、訪問入浴介護を行った場合に加算される単位(36単位)のことです。
この加算は、加算の届け出を行った事業所が加算できるもので、届け出を行わない場合、適合していても加算することはできません。あだちホーム入浴サービスでは、平成27年4月より加算を算定することになりました。

*厚生労働大臣が定める基準
研修等を実施しており、かつ、次のいずれかに該当すること。
 @介護福祉士が30%以上配置されていること。
 A介護福祉士及び介護職員基礎研修修了者の合計が50%以上配置されていること。

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知っていると得をする?!減免制度など
在宅で介護をするには何かとお金がかかります。経済的な負担を軽減するための助成制度もいくつかありますが、あまり知られていないのが実情だと思います。
そこで利用できそうな減免制度をいくつかご紹介したいと思います。
★横浜市在宅サービス利用者負担助成証
在宅サービス利用者負担助成制度は、低所得の方の介護サービスの利用料を助成する制度です。利用できるサービスは訪問介護、訪問入浴介護、訪問看護、訪問リハビリテーション、通所介護、通所リハビリテーション、福祉用具貸与、短期入所生活介護、短期入所療養介護となっています。認定を受けた方は、所得等の状況の区分により、サービス利用時の自己負担が3%または5%に軽減されます。
※対象となる方
世帯収入や資産などによって審査があります。認定基準を満たしていれば、各区役所の保険課で申請を行い、助成証の交付を受けることが出来ます。詳しい認定方法は以下の資料をご覧下さい。

★水道料金減免・減額制度
ひとり親家庭等医療費助成世帯、またはご家族の中に次の方がいらっしゃる場合には、お申し出により水道料金・下水道使用料の基本料金相当額を減免する制度があります。
  • (1)身体障害者(1級および2級)
  • (2)知的障害者(知能指数35以下)
  • (3)精神障害者世帯(1級)
  • (4)重複障害者世帯(身障3級、知能指数75以下、精神障害2級のうち2つ以上に該当する方。2人で要件を満たす場合も含みます。)
  • (5)ひとり親家庭等(医療費助成世帯)
  • (6)要介護4または5
  • (7)特別児童扶養手当受給世帯
  • (8)ひとり親家庭等(生活保護を受けている母子家庭等)

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